no.24結婚指輪(マリッジリング)をきらびやかに彩る「ミル打ち=ミルグレイン」の魅力とは
伝統的な手法で様々な魅力や意味を持つ「ミル打ち=ミルグレイン」

婚約指輪・結婚指輪のアレンジ・デザインとして人気のある「ミル打ち=ミルグレイン」。
ミル打ちは指輪の装飾を彩るデザイン性だけでなく、古くヨーロッパから伝わる様々な魅力敵な意味を持ち併せているのです。
今回は、そんな「ミル打ち」の魅力についてご紹介します。
「ミル打ち」とは
ミル打ちとは、結婚指輪・婚約指輪の地金(マテリアル)のエッジやライン部分に小さな丸い粒を連続して打刻していく、ヨーロッパで古くから伝わる装飾技法のひとつです。
これは欧米の歴史ある美術館などに展示されている、多くのアンティークジュエリーにも施されています。
ミル打ちの「ミル」とはラテン語のミルグレインのことで「千の粒」とういう意味があります。
「千」には縁起の良い「子宝」「永遠」「長寿」などの意味があり、婚約指輪・結婚指輪などに多く使われる装飾技法です。
小さな丸い粒を、美しく均等に連続して打刻を実現するには熟練者の技術が必要となります。
特に地金(マテリアル)が硬い金属に対して、一定の幅・大きさ・深さで均等な丸みをつくりだすのは至難の業であり、少さな誤差が婚約指輪・結婚指輪全体の輝き、美しさ、フォルムに大きく影響します。
「ミル打ち=ミルグレイン」で幸せを込められた婚約指輪・結婚指輪へ

ミル打ちアレンジを施すと「指輪の印象をクラシカルで上品にし、小さな輝きが増えてゴージャスな雰囲気に変わる」「フラットな面が少なくなるため、リングの傷が目立ちにくくなる」というメリットがあります。
シンプルであまり装飾のない婚約指輪・結婚指輪に、ミル打ちアレンジを行うだけでも随分印象が上がります。
それは、ミル打ち(ミルグレイン)の小さな丸い粒がダイヤモンドのように小さな輝きを放つからです。
施し方によっては、ウェディングドレスのレースのように小さく華奢で、とても繊細な雰囲気を婚約指輪・結婚指輪に与えてくれます。
リングは長年使用することで輝きを失うことがありますが、ミル打ちを施した部分はヨーロッパのクラシカルな建築物と同様に伝統的かつ独特の風合いを生み出して立体感のある美しさを保ちます。
クラシカルなアンティークジュエリーが今でも美しさを保ち、人々を魅了することができるのは、このミル打ち(ミルグレイン)を施しているからこその結果です。
ミル打ちの加工技法によって「美しさ」の結果が左右する

ひとくくりに「ミル打ち=ミルグレイン」と言っても、加工技法はいくつかの種類があります。
その中でも広く知られている方法として「①手で一粒ずつ打ち込む」「②あらかじめ型を取り鋳造する」「③ミル打ちしたように見える型に押し付けて打刻する」の3つが挙げられます。
②や③のように「型」を使用したミル打ちは、ローコストで簡単に加工できますが、均等で美しい粒をつくることができません。
均等のとれた美しいミル打ちを婚約指輪・結婚指輪に施すならば、①のように熟練した職人の手によって丁寧に粒をひとつずつ刻むことで実現します。
婚約指輪・結婚指輪にミル打ちのアレンジを付け加えたい方は、そのような熟練した技術を持った職人が加工するブライダルリング・ショップを選ぶことをお勧めします。